2010年9月7日火曜日

③箏の絃の話ーさくらー

今回は、箏ののお話です♪


箏の弦は13本張ってあり、
弾く人の向こう側から
手前にそれぞれ

一、二、三、四、五、六、七、八、九、十、

斗(と)、為(い)、巾(きん)

と呼びます。


雅楽で使われている箏と

同じものを使っておりますので

当初は雅楽の楽箏と同じ様に

仁(じん)、知(ち)、礼(れい)、義(ぎ)、

信(しん)、文(ぶん)、武(ぶ)、

翡(ひ)、蘭(らん)、商(しょう)、

斗(と)、為(い)、巾(きん)

と呼んでいたとのこと。


現在の斗、為、巾と弦を呼ぶのは

その名残なのです☆


また、古くは箏自身のことを

「仁智(じんち)」と呼んでいたこともあり、

平安末期の藤原師長(ふじわらもろなが 1138~1192)は

『仁智要録』という箏の

楽譜集を編纂しています。


例えば…
第2回のコラムで触れました

「平調子」という調子に
調弦いたしまして~
皆さまのお馴染みの
『さくら』を楽譜を見ながら弾く時には、

七七八 七七八
さくら  さくら

七八九八 七八七六
のやまも  さと-も

五四五六 五五四三
みわたす  かぎ-り

七八九八 七八七六
かすみか  くも-か

五四五六 五五四三
あさひに  にお-う

七七八 七七八
さくら  さくら

五六八七六五
はなざ-かり

と楽譜に書かれているのです。

この歌詞、↑は、

江戸時代からあった古謡の方の歌詞です☆


明治21年に、箏曲として、編詞・編曲されて、
こちらの歌詞になりました

さくら さくら

やよいの空は

見渡すかぎり

霞か雲か

匂いぞ出ずる

いざや いざや

見にゆかん


平調子は陰音階が特徴なのですが、
皆さまがご存知の曲で
それがよく表れている曲だなぁ…
と感じるのは

土井晩翠 作詞

滝廉太郎 作曲

『荒城の月』

♪春高楼の花の宴~
(はるこうろうの はなのえん~)

哀愁ただよう歌詞と
短調の曲が 胸に響きます……



 

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